Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
上薗 裕史
Radioact.Waste Manage.Nucl.Fuel Cycle, 8(1), p.53 - 63, 1987/01
高レベル廃棄物ガラス固化体の耐熱衝撃性に関する研究のレビューを行った。ガラス固化体は70C以下の温度差の水中急冷に耐えることから、通常の操作でのそれほど厳しくない急冷操作は容認できると思われる。しかし事故時に厳しい熱衝撃を被ると、ガラス固化体は破壊に至り、引き続いて機械的衝撃が加わった場合は特に注意を要する。ガラス固化体の耐熱衝撃性は、揮発や結晶化等と同程度の重要性を持っていることを指摘し、今後研究を行うべき点についても言及した。
松尾 秀人
JAERI-M 85-162, 18 Pages, 1985/10
多目的高濃ガス実験炉用候補材料IG-11の実寸大黒鉛スリーブに対して、急熱・自然冷却を繰り返して負荷した場合の耐熱衝撃性について調べた。内径36mm、外径46mm、長さ550mmの黒鉛スリーブを500Cから2000Cあるいは2200Cまで平均昇温速度80C/sで加熱した後自然冷却し、それぞれ最高500回、あるいは1000回加熱と冷却を繰り返して熱衝撃を負荷した後、寸法、電気抵抗、ヤング率の変化を測定した。熱衝撃負荷の初期には寸法は膨張し、電気抵抗やヤング率は減少したが、その後は熱衝撃負荷回数が増えてもほとんど変化しなかった。これらのことから、実寸大の黒鉛スリーブに急激な熱衝撃を繰り返して負荷した場合に黒鉛スリーブの諸性質は大きな変化を受けず、熱サイクル負荷に対する健全性は保たれることが明らかになった。
上薗 裕史; 桐山 雄二
Journal of Nuclear Materials, 132, p.92 - 94, 1985/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.4(Materials Science, Multidisciplinary)模擬高レベル廃棄物入りガラス固化体の耐熱衝撃性について検討した。半径0.25cmの円柱状試料の水中急冷条件下での耐えうる最大温度差は約90Cであったので、この温度差で半径6.4cmまでの各種サイズのガラス固化体を急冷した。その結果、半径5.3cmまではガラス固化体は大きくなるほど割れやすいことが実験的にわかった。また計算により、半径5cm以上では、耐熱衝撃性のサイズ依存性は少なくなると推察された。
上薗 裕史
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(5), p.412 - 414, 1985/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.33(Nuclear Science & Technology)引張り強度は、ガラス固化体の耐熱衝撃性を評価するための基礎物性の1つである。試験片の中央が割れるように工夫して、ガラス固化体の引張り強度を測定した。測定値は0.38~6.2kg/mmの範囲でばらついたが、その最大値(6.2kg/mm)を使って、急冷時に耐えうる最大温度差(?T)を評価すると、79Cと計算された。この値は、?Tの実験値(74C)とよく一致する。
上薗 裕史; 丹羽 一邦*
Journal of Materials Science Letters, 3, p.588 - 590, 1984/00
被引用回数:11 パーセンタイル:58.02(Materials Science, Multidisciplinary)模擬廃棄物を含有するガラス固化体の耐熱衝撃性を計算により予測する方法について検討し、次の2点を明らかにした。(1)水中急冷条件下ではガラス固化体表面に引張り応力、内部に圧縮応力が発生し、表面の引張り応力場で亀裂が発生しやすい。(2)ガラス固化体表面に発生する引張り応力は急冷時の温度差とともに増大し、その応力がガラス固化体の引張り強度をこえると亀裂が発生する。また、耐熱衝撃性を計算により予測する場合の問題点として、正確な引張り強度のデータと、固化体と水との間の熱伝達係数のデータが必要であることを指摘した。